国内VPSおすすめ8社を料金で徹底比較【2026年9月最新】用途別の選び方も解説

作成日2025年11月29日 12:11
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※この記事にはプロモーションを含みます。

「VPSを契約したいけれど、どのサービスを選べばいいのかわからない」
「料金表を見比べても、結局どれが自分に合っているのか判断できない」
「安いプランで始めたら性能が足りず、結局乗り換えるはめになった」

VPS選びでこうした壁に当たった方は少なくないはずです。国内VPSは各社が短いサイクルでプラン改定やキャンペーンを繰り返しており、去年の比較記事をそのまま信じると、すでに申し込めないプランを選ぼうとしてしまうことすらあります。

実際、2026年に入ってからの国内VPS市場は、それまでの勢力図が明確に変わりました。長らく「高性能なのに安い」の代名詞だったXServer VPSが2GBプランの新規受付を停止し、さらに2026年9月1日には全プランで料金改定(値上げ)に踏み切っています。一方でシンVPSやConoHa VPSは低価格帯を維持しており、「エントリー層で一番お得なVPS」の答えが、この1年で完全に入れ替わりました

この記事では、2026年9月13日時点で実際に申し込める国内VPS8社のプランを、公式サイトの一次情報をもとに洗い直して比較します。単純な月額料金の並べ替えではなく、「そのプランが今も新規契約できるか」「長期契約の条件は何か」「表示料金に含まれない費用はいくらか」まで踏み込んで整理しました。

筆者はWebサービスの個人開発者として、実際にVPS上でNext.js製のアプリケーションを本番運用しています。カタログスペックの引き写しではなく、運用者の視点で「どこにお金を払う価値があるか」を書いていきます。

結論:2026年9月時点のおすすめVPSは用途別にこの3社 

先に結論からお伝えします。細かい比較は後段で行いますが、迷ったら以下の3社から選べばまず失敗しません。

重視すること

おすすめVPS

最安の月額

選ぶ理由

とにかく安く始めたい

シンVPS

451円(1GB・36ヶ月)

現在の国内VPSで最安クラス。Xserver系の設備をそのまま使える

初心者・ゲーム用途

ConoHa VPS

763円(1GB・36ヶ月)

管理画面がわかりやすく、テンプレートで環境構築が一瞬で終わる

性能を最優先したい

XServer VPS

2,035円(4GB・36ヶ月)

AMD EPYC+NVMe SSDで処理性能は国内トップクラス

1GB 月額451円から・国内最安クラス

シンVPSの料金を公式サイトで見る

初期費用0円 / 転送量無制限 / 全プランNVMe SSD

初期費用0円・最低利用期間なし

ConoHa VPSの料金を公式サイトで見る

時間課金にも対応 / ゲーム・WordPressテンプレートが豊富

なぜこの3社なのか、そして2026年に何が変わったのかを、ここから順に見ていきます。

【2026年9月最新】国内VPS8社の料金・スペック比較一覧表 

まずは主要8社の最安プランを横並びにしました。「最安の月額」は各社がサイト上で提示している最も安い条件(多くは36ヶ月契約や年額一括)での金額です。

サービス名

最安の月額

その条件

初期費用

無料お試し

特徴

WebARENA Indigo

449円

1GB・契約縛りなし

0円

なし

時間課金で最安級。ただし停止中も課金

シンVPS

451円

1GB・36ヶ月契約

0円

なし

転送量無制限。エックスサーバー運営

KAGOYA CLOUD VPS

506円

1GB・年額プラン

0円

なし

日額20円から。短期検証に強い

ABLENET VPS

554円

L0・0.5GB

1,130円

最大10日

FX自動売買・Windows用途に特化

さくらのVPS

643円

512MB・石狩

0円

2週間

3リージョン選択可。運用実績が長い

ConoHa VPS

763円

1GB・36ヶ月契約

0円

なし

管理画面が扱いやすい。時間課金も可

クラウド VPS byGMO

858円

1GB

0円

最大15日

SLA99.99%保証。法人向け

XServer VPS

2,035円

4GB・36ヶ月契約

0円

なし

性能は最上位。2GBは新規受付停止中

数字の上での最安はWebARENA Indigoの449円ですが、これは時間課金の月額上限であり、サーバーを停止している間も課金が続きます。サポートもメール中心で、初心者向けのテンプレートはほとんど用意されていません。

一方、シンVPSの451円との差はわずか2円です。扱いやすさやサポートまで含めて考えると、実質的な最安はシンVPSと見てよいでしょう。ただしシンVPSの451円は36ヶ月契約が前提である点は押さえておいてください。

エントリー層(1〜2GB)の料金比較 

個人ブログ、小規模サイト、開発用サーバー、少人数のゲームサーバーなど、もっとも需要の大きい価格帯です。

サービス名

メモリ

vCPU

ストレージ

月額料金

課金の前提

シンVPS(大容量メモリ)

1GB

1コア

30GB NVMe

451円

36ヶ月契約

シンVPS(大容量メモリ)

2GB

2コア

50GB NVMe

950円

36ヶ月契約

WebARENA Indigo

1GB

1コア

20GB SSD

449円

月額上限(時間課金0.7円/h)

WebARENA Indigo

2GB

2コア

40GB SSD

814円

月額上限(時間課金1.27円/h)

KAGOYA CLOUD VPS

1GB

1コア

100GB NVMe

506円

年額プラン(月額上限550円)

KAGOYA CLOUD VPS

2GB

2コア

200GB NVMe

715円

年額プラン(月額上限770円)

さくらのVPS

1GB

2コア

50GB SSD

880円

石狩リージョン

さくらのVPS

2GB

3コア

100GB SSD

1,738円

石狩リージョン

ConoHa VPS

1GB

2コア

100GB SSD

763円

割引きっぷ36ヶ月

ConoHa VPS

2GB

3コア

100GB SSD

944円

割引きっぷ36ヶ月

クラウド VPS byGMO

1GB

2コア

50GB SSD

858円

定額

クラウド VPS byGMO

2GB

3コア

100GB SSD

1,408円

定額

ABLENET VPS

L1・2GB

2コア

40GB SSD

968円

更新後は1,130円

この価格帯を素直に読むと、メモリ単価だけならシンVPSとWebARENA Indigoがほぼ横並びで最安、ストレージ容量まで含めた総合力ではKAGOYA CLOUD VPSが頭ひとつ抜けています。1GBで100GBのNVMe SSDが付いて月額506円は、他社の同価格帯の3〜5倍の容量です。

一方、ConoHa VPSの1GBプランも100GB SSDを備えており、容量とコントロールパネルの使いやすさを両立したい場合の有力候補になります。

2GBでも月額950円・36ヶ月契約なら最安クラス

シンVPSのプランを確認する

1GB 451円 / 2GB 950円 / 4GB 1,350円(いずれも36ヶ月契約)

ミドル層(4〜8GB)の料金比較 

月間数十万PV規模のWebサイト、中規模のゲームサーバー、データベースを伴うアプリケーションなど、本格運用に入る価格帯です。

サービス名

メモリ

vCPU

ストレージ

月額料金

課金の前提

シンVPS(大容量メモリ)

4GB

3コア

50GB NVMe

1,350円

36ヶ月契約

シンVPS(大容量メモリ)

8GB

4コア

100GB NVMe

2,620円

36ヶ月契約

KAGOYA CLOUD VPS

4GB

4コア

600GB NVMe

1,617円

年額プラン

KAGOYA CLOUD VPS

8GB

6コア

800GB NVMe

3,135円

年額プラン

WebARENA Indigo

4GB

4コア

80GB SSD

1,630円

月額上限

WebARENA Indigo

8GB

6コア

160GB SSD

3,410円

月額上限

ConoHa VPS

4GB

4コア

100GB SSD

1,642円

割引きっぷ36ヶ月

XServer VPS

4GB

4コア

150GB NVMe

2,035円

36ヶ月契約

XServer VPS

8GB

6コア

400GB NVMe

3,850円

36ヶ月契約

クラウド VPS byGMO

4GB

4コア

200GB SSD

2,618円

定額

ABLENET VPS

L3・8GB

4コア

160GB SSD

2,280円

更新後は2,400円

さくらのVPS

4GB

4コア

200GB SSD

3,520円

石狩リージョン

さくらのVPS

8GB

6コア

400GB SSD

7,040円

石狩リージョン

ミドル層になると各社の性格がはっきり分かれます。容量重視ならKAGOYA CLOUD VPS(4GBで600GB)、処理性能重視なら[XServer VPS](https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=45IKKW+2P1WVE+CO4+25EZSJ)、価格重視ならシンVPSという構図です。

さくらのVPSは同スペック帯では割高に見えますが、4GBプラン以上にはSLA(品質保証)が付き、東京・大阪・石狩の3リージョンから選べます。可用性や地理的分散を条件に入れるなら価格差には理由があります。

4GB 月額2,035円・AMD EPYC搭載の高性能VPS

XServer VPSの料金を公式サイトで見る

2026年9月1日の料金改定後の価格 / 転送量無制限

ハイエンド層(16GB以上)の料金比較 

大規模サービスの基盤、機械学習の検証環境、複数サービスの集約など、業務レベルの用途向けです。

サービス名

メモリ

vCPU

ストレージ

月額料金

課金の前提

シンVPS(大容量メモリ)

16GB

6コア

100GB NVMe

5,110円

36ヶ月契約

シンVPS(大容量メモリ)

32GB

8コア

100GB NVMe

13,530円

36ヶ月契約

シンVPS(大容量メモリ)

64GB

12コア

100GB NVMe

26,220円

36ヶ月契約

WebARENA Indigo

16GB

6コア

320GB SSD

7,150円

月額上限

XServer VPS

16GB

8コア

800GB NVMe

8,690円

36ヶ月契約

XServer VPS

32GB

12コア

1,600GB NVMe

22,220円

36ヶ月契約

XServer VPS

64GB

24コア

2,400GB NVMe

45,650円

36ヶ月契約

クラウド VPS byGMO

12GB

7コア

800GB SSD

11,528円

定額

さくらのVPS

16GB

8コア

800GB SSD

13,200円

石狩リージョン

さくらのVPS

32GB

10コア

1,600GB SSD

26,400円

石狩リージョン

ABLENET VPS

L5・16GB

8コア

300GB SSD

4,560円

更新後は4,960円

ABLENET VPS

L6・32GB

10コア

500GB SSD

11,664円

更新後は12,960円

ハイエンド層では、同じメモリ容量でもストレージ構成が大きく異なる点に注意してください。シンVPSの大容量メモリプランは64GBでもSSDが100GBに抑えられています。メモリを多用するデータベースやキャッシュサーバーには最適ですが、データを大量に置くならXServer VPS(32GBで1,600GB)やさくらのVPSを選ぶべきです。

なお、ディスク容量を優先する場合はシンVPSの「スタンダードプラン」という選択肢もあります。こちらは32GBで1,600GB NVMe(月額33,121円・36ヶ月契約)と、メモリよりストレージに振った構成です。

この価格帯で見落とされがちなのがABLENET VPSです。2026年7月のプラン改定により、16GBが月額4,560円、32GBが月額11,664円と大幅に値下げされており、同容量帯では国内最安クラスになっています。ストレージは他社より控えめですが、メモリ容量を確保したい用途では有力な選択肢です。

2026年のVPS選びで必ず押さえるべき3つの変化 

ここが、去年までの比較記事と決定的に違う部分です。2026年に起きた変化を知らないまま選ぶと、単純に損をします。

変化1:XServer VPSが2GBプランの新規受付を停止 

2026年7月14日17時をもって、XServer VPSは2GBプランの新規受付を一時停止しました。公式の告知によれば、世界的なサーバー機器の需要増加と想定を上回る申し込みにより在庫がひっ迫したことが理由で、再開時期は公表されていません。

同時に以下の変更も実施されています。

変更内容

影響

2GBプランの新規受付停止

新規契約の最小構成が4GBに。実質的な下限価格が上がった

「メモリ無料増設」の新規提供終了

4GBプランが6GB相当になる特典がなくなった

「最大20%オフキャンペーン」の早期終了

実質価格が上昇

無料VPSの新規受付停止

お試しで使い始めるルートがなくなった

つまり、「XServer VPSの2GBを月額830円で契約する」という、去年まで定番だった選択肢は現在存在しません。既存の契約者は引き続き利用できますが、これから始める人にとっては前提が変わっています。

変化2:2026年9月1日に全プランで料金改定(値上げ) 

追い打ちをかけるように、XServer VPSは2026年9月1日から全プランの料金を改定しました。改定前後の比較は以下のとおりです。

プラン

契約期間

改定前

改定後

上昇率

2GB

36ヶ月

990円

1,265円

約28%増

4GB

36ヶ月

1,700円

2,035円

約20%増

8GB

36ヶ月

3,201円

3,850円

約20%増

16GB

36ヶ月

7,200円

8,690円

約21%増

32GB

36ヶ月

18,500円

22,220円

約20%増

2026年9月1日以降の申し込み分から新料金が適用され、既存契約も更新時に新料金へ移行します。値上げ幅は全体で20〜28%と小さくありません。

変化3:エントリー層の主役がシンVPS・ConoHa VPSへ移った 

この2つの変化によって、「安く始めたい」というニーズに対する最適解が入れ替わりました

条件

2025年までの定番

2026年9月現在の最適解

1GBで最安

XServer VPS 2GB 830円

シンVPS 1GB 451円

2GBで最安

XServer VPS 2GB 830円

シンVPS 2GB 950円 / ConoHa VPS 2GB 944円

4GBで最安

XServer VPS 4GB(6GB増設)1,700円

シンVPS 4GB 1,350円

シンVPSはXServer VPSと同じエックスサーバー株式会社が運営しており、設備やネットワークの基盤は共通です。XServer VPSが担っていた「高性能で安い」というポジションを、そのままシンVPSが引き継いだ形になります。値上げと受付停止の影響を受けずに同等の環境を使いたいなら、現時点ではシンVPSが最も合理的な選択肢です。

XServer VPSと同じ基盤を月額451円から

シンVPSを公式サイトでチェックする

エックスサーバー運営 / 初期費用0円 / 転送量無制限

VPSおすすめランキング【2026年9月版】 

ここからは主要8社を個別に見ていきます。順位は以下の5項目を総合して判断しました。

  • 料金 — 同スペックで比べたときの実質的な支払額
  • 性能 — CPU世代、ストレージの種類、ネットワーク帯域
  • 扱いやすさ — コントロールパネルの分かりやすさ、テンプレートの充実度
  • サポート — 対応時間と窓口の種類
  • 実績・安定性 — 運営年数、SLAの有無、稼働実績

なお、順位はあくまで「幅広い用途で使う前提での総合評価」です。短期検証だけに使いたい、FX専用にしたいといった目的が決まっている場合は、後述の用途別セクションを優先して参照してください。

1位:シンVPS|月額451円から使える現在の最安クラス 

項目

内容

最安の月額

451円(1GB・36ヶ月契約)

初期費用

0円

ストレージ

全プランNVMe SSD

転送量

無制限

最低利用期間

3ヶ月

無料お試し

なし

運営会社

エックスサーバー株式会社

シンVPSは、XServer VPSと同じエックスサーバー株式会社が運営する低価格ブランドです。基盤となる設備・ネットワークはXServer VPSと共通で、同等の環境を大幅に安く使えるのが最大の強みです。

プランは「大容量メモリプラン」と「スタンダードプラン」の2系統に分かれています。この2つの違いを理解しておくと選択を間違えません。

プラン系統

設計思想

向いている用途

大容量メモリプラン

同価格でメモリを厚く、ストレージは控えめ

アプリケーション実行、データベース、キャッシュ、AI処理

スタンダードプラン

メモリに比例してストレージも大きい

画像・動画を多く扱うメディアサイト、ファイル保管

一般的なWebサイト運営や開発用途であれば、大容量メモリプランを選んでおけばまず間違いありません。1GBで451円、2GBで950円、4GBで1,350円(いずれも36ヶ月契約)という価格は、2026年9月時点の国内VPSで最安クラスです。

弱点は無料お試し期間がないことと、最安価格が36ヶ月契約前提である点です。短期間だけ試したい場合は、後述のさくらのVPS(2週間無料)やConoHa VPS(時間課金)のほうが向いています。

こんな人におすすめ

  • とにかくコストを抑えて長期運用したい
  • XServer VPSの値上げ・受付停止の影響を避けたい
  • WordPressや自作アプリを常時稼働させる用途がはっきりしている

1GB 451円 / 2GB 950円 / 4GB 1,350円

シンVPSの全プランを見る

36ヶ月契約時 / 初期費用0円 / 転送量無制限 / NVMe SSD

2位:ConoHa VPS|初心者の扱いやすさとゲーム用途で圧倒的 

項目

内容

最安の月額

763円(1GB・割引きっぷ36ヶ月)

初期費用

0円

ストレージ

SSD(1GB以上は100GB)

課金方式

時間課金+月額上限/長期割引「割引きっぷ」

最低利用期間

なし

無料お試し

なし(時間課金で実質少額から試せる)

運営会社

GMOインターネットグループ株式会社

ConoHa VPSの最大の価値は、コントロールパネルの分かりやすさとテンプレートの充実度にあります。Minecraft、ARK、Palworldといったゲームサーバー、WordPress(KUSANAGI)、Difyなどのテンプレートが用意されており、申し込みからサーバー起動までの間に環境構築がほぼ完了します。

料金体系は「時間課金+月額上限」が基本で、使った時間分だけ支払う方式です。これに長期割引の「割引きっぷ(まとめトク)」を組み合わせると、36ヶ月契約で1GB 763円、2GB 944円、4GB 1,642円まで下がります。最低利用期間がないため、まず時間課金で試し、続けると決めてから長期契約に切り替えるという段階的な使い方ができるのが賢い選び方です。

筆者自身、Next.jsで作ったWebアプリケーションの本番環境をConoHa VPS上で構築した経験があります。その手順はNext.jsをオンプレミス環境にデプロイする方法|Conoha VPSを使用にまとめてありますので、実際の構築イメージを掴みたい方は参考にしてください。

こんな人におすすめ

  • VPSを初めて使う、コマンド操作に不安がある
  • Minecraftなどのゲームサーバーを手軽に立てたい
  • まず短期間試してから本格運用を判断したい

時間課金で気軽に開始・36ヶ月契約なら1GB 763円

ConoHa VPSの料金を見る

初期費用0円 / 最低利用期間なし / ゲーム・WordPressテンプレート多数

3位:XServer VPS|性能最優先なら依然として最有力 

項目

内容

最安の月額

2,035円(4GB・36ヶ月契約)

初期費用

0円

ストレージ

全プランNVMe SSD

転送量

無制限

CPU

AMD EPYC

注意点

2GBプランは新規受付停止中/2026年9月1日に料金改定

運営会社

エックスサーバー株式会社

XServer VPSは、AMD EPYCプロセッサと全プランNVMe SSDという構成で、国内VPSの中でも処理性能は最上位クラスです。50種類以上のアプリイメージが用意されており、環境構築の手間も小さく抑えられます。

ただし2026年に入ってからの変化は正直に押さえておくべきです。2GBプランの新規受付停止によりエントリー層の選択肢が消え、9月1日の料金改定で全プランが20〜28%値上げされました。結果として、新規契約時の最小構成は4GB・月額2,035円(36ヶ月契約)となり、気軽に始められる価格帯ではなくなっています。

それでも、処理性能を最優先する用途では依然として第一候補です。4GBで150GB、8GBで400GB、16GBで800GBというストレージ構成は同価格帯の他社より厚く、転送量も無制限。アクセスが伸びたときの余力という意味では安心して任せられます。

こんな人におすすめ

  • 表示速度・処理性能を最優先したい
  • 4GB以上のスペックが最初から必要だと分かっている
  • ストレージ容量と性能のバランスを重視する

AMD EPYC+NVMe SSDで国内トップクラスの処理性能

XServer VPSの料金を確認する

4GB 2,035円〜(36ヶ月契約)/ 初期費用0円 / 転送量無制限

4位:さくらのVPS|3リージョン&長期の運用実績で選ぶ定番 

項目

内容

最安の月額

643円(512MB・石狩リージョン)

初期費用

0円

ストレージ

SSD

リージョン

石狩・大阪・東京の3拠点

無料お試し

2週間(クレジットカード払い時)

最低利用期間

3ヶ月

SLA

4GBプラン以上で対応

運営会社

さくらインターネット株式会社

さくらのVPSは、国内VPSの草分け的存在で、長期にわたる運用実績が最大の信頼材料です。石狩・大阪・東京の3リージョンから設置場所を選べるのは他社にない特徴で、災害時のリスク分散や、利用者に近い拠点を選ぶといった設計ができます。

料金はリージョンによって異なり、石狩が最も安く、大阪、東京の順に高くなります。同じ2GBプランでも石狩1,738円に対して東京1,958円と、月額200円程度の差が出ます。レイテンシが問題にならない用途なら石狩を選ぶのが合理的です。

2週間の無料お試し期間があるのは、主要VPSの中では貴重です(クレジットカード払いを選択した場合)。実際の使い勝手や速度を確かめてから本契約したい人には、この点だけでも選ぶ価値があります。

こんな人におすすめ

  • 契約前にじっくり試してから決めたい
  • データセンターの場所を自分で選びたい
  • 長期運用の実績がある事業者に任せたい

2週間の無料お試しあり・3リージョンから選べる

さくらのVPSを公式サイトで見る

512MB 643円〜 / 初期費用0円 / 4GB以上はSLA対応

5位:クラウド VPS byGMO|SLA99.99%保証の法人向け 

項目

内容

最安の月額

858円(1GB)

初期費用

0円

ストレージ

SSD

SLA

99.99%保証

無料お試し

最大15日間

転送量

課金なし

運営会社

GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社

クラウド VPS byGMOは、SLA99.99%の稼働率保証を掲げる法人志向のVPSです。保証水準を下回った場合には利用料金の返金が規定されており、ビジネス継続性を重視する用途で選ばれています。

現行のVシリーズは1GB 858円、2GB 1,408円、4GB 2,618円、12GB 11,528円という価格帯で、同スペックの他社と比べると若干高めです。ただしその分、最大15日間の無料お試し期間があり、SLAと合わせて「止まると困るシステム」を安心して載せられる条件が整っています。

ストレージ容量も手厚く、4GBプランで200GB、8GBプランで600GB、12GBプランで800GBと、価格に対して余裕のある構成です。

こんな人におすすめ

  • 業務システムなど止められないサービスを載せる
  • 稼働率の保証が契約上必要
  • 導入前に十分な検証期間を確保したい

SLA99.99%保証・最大15日間の無料お試し

クラウド VPS byGMOの詳細を見る

初期費用0円 / 転送量課金なし / 法人利用の実績多数

6位:ABLENET VPS|FX自動売買・Windows環境に特化 

項目

内容

最安の月額

554円(L0・0.5GB)

初期費用

プランにより0円〜1,130円

データセンター

大阪

無料お試し

最大10日間

特典

申込月の料金が無料

Windows

仮想デスクトッププランあり

運営会社

株式会社ケイアンドケイコーポレーション

ABLENET VPSは、FX自動売買(MT4/MT5)とWindowsリモートデスクトップ用途に振り切ったサービスです。データセンターが大阪にあり、東京一極集中のリスクを避けたい場合の選択肢にもなります。

Linuxプランは2026年7月1日にL0〜L7へリニューアルされ、価格が大きく下がりました。現行の構成は以下のとおりです。

プラン

メモリ

vCPU

SSD

契約時の月額

更新後の月額

L0

0.5GB

1コア

30GB

554円

554円

L1

2GB

2コア

40GB

968円

1,130円

L2

4GB

3コア

80GB

1,536円

1,706円

L3

8GB

4コア

160GB

2,280円

2,400円

L4

10GB

5コア

200GB

2,850円

3,000円

L5

16GB

8コア

300GB

4,560円

4,960円

L6

32GB

10コア

500GB

11,664円

12,960円

L7

64GB

12コア

800GB

23,328円

25,920円

注目すべきはL5(16GB・月額4,560円)で、同じ16GBならXServer VPSの8,690円やさくらのVPSの13,200円を大きく下回ります。メモリを多く必要とする用途では、汎用VPSとしても十分に検討する価値があります。

Windows仮想デスクトッププランはWin1(2GB・1,587円)から別系統で提供されています。最大10日間の無料お試しに加えて申込月の料金が無料になるため、実質的な初期負担はかなり小さく抑えられます。

なお初期費用はL0のみ1,130円が必要で、L1以上は無料です。

汎用的なWebサーバー用途では価格・スペックともに他社に譲りますが、MT4を24時間動かし続ける、Windowsアプリケーションをリモートで使うといった目的がはっきりしている場合には有力です。なおプラン構成の改定が比較的頻繁なため、申し込み前に公式サイトで最新の構成を確認することをおすすめします。

こんな人におすすめ

  • FX自動売買を24時間稼働させたい
  • Windows環境をリモートデスクトップで使いたい
  • 関西圏のデータセンターを選びたい

最大10日間お試し無料+申込月の料金が無料

ABLENET VPSの料金を見る

Linuxプラン554円〜 / Windows仮想デスクトップ1,587円〜

7位:KAGOYA CLOUD VPS|日額20円から試せる大容量ストレージ 

項目

内容

最安の月額

506円(1GB・年額プラン)

日額課金

20円から

初期費用

0円

ストレージ

NVMe SSD(1GBでも100GB)

運営会社

カゴヤ・ジャパン株式会社

KAGOYA CLOUD VPSは、日額課金に対応した柔軟な料金体系と、価格に対して極端に大きいストレージが特徴です。1GBプランでも100GB、4GBプランでは600GB、8GBプランでは800GBのNVMe SSDが付きます。

日額20円から使えるため、「1週間だけ検証環境が欲しい」といった短期利用では他社より圧倒的に無駄がありません。年額プランを選べば1GB 506円、2GB 715円、4GB 1,617円と、月額換算でも十分安価です。

ランキングで7位としているのは、価格やスペックに不満があるからではなく、コントロールパネルやテンプレートが初心者向けに作り込まれていないため、総合評価では上位の各社に一歩譲るという判断です。Linuxの操作に慣れている方であれば、コストパフォーマンスは非常に高いサービスです。

こんな人におすすめ

  • 短期間だけサーバーが必要(日額課金を活かせる)
  • ストレージ容量を最重視する
  • Linuxの基本操作に慣れている

8位:WebARENA Indigo|契約縛りなしで最安級 

項目

内容

最安の月額

449円(1GB・月額上限)

時間単価

0.7円/時から

初期費用

0円

契約期間の縛り

なし

注意点

サーバー停止中も課金が継続する

運営会社

NTTPCコミュニケーションズ株式会社

WebARENA Indigoは、1時間単位の課金と月額上限を組み合わせた料金体系で、契約期間の縛りがありません。1GB 449円、2GB 814円、4GB 1,630円という月額上限は国内最安級です。

注意点として、サーバーを停止していても課金は継続します。「使わないときは止めておけば安くなる」という一般的なクラウドの感覚で契約すると想定と違う請求になるため、常時稼働前提で考えたほうが無難です。

また、サポートがメール中心で、初心者向けのテンプレートやガイドも限定的です。価格は魅力的ですが、サーバー構築を自力で進められる方向けのサービスと考えてください。

こんな人におすすめ

  • 長期契約に縛られたくない
  • 自力でサーバー構築・運用ができる
  • とにかく月額を抑えたい

用途別のおすすめVPSと必要スペック 

VPS選びで最も失敗が多いのは、用途に対してスペックを見誤ることです。ここでは代表的な6つの用途について、必要なスペックの目安とおすすめのサービスを整理します。

用途

推奨メモリ

推奨vCPU

月額の目安

おすすめVPS

個人ブログ・小規模サイト

1〜2GB

1〜2コア

450〜1,000円

シンVPS

中規模サイト(月間数十万PV)

4〜8GB

3〜6コア

1,350〜4,000円

シンVPS/XServer VPS

ゲームサーバー(少人数)

2〜4GB

2〜4コア

900〜1,700円

ConoHa VPS

ゲームサーバー(大人数)

8GB以上

4コア以上

2,600〜5,000円

XServer VPS/シンVPS

FX自動売買(MT4/MT5)

2〜4GB

2〜3コア

900〜2,000円

ABLENET VPS

開発・検証環境

1〜4GB

1〜4コア

450〜1,700円

ConoHa VPS/シンVPS

業務システム・法人利用

8GB以上

6コア以上

3,800円〜

クラウド VPS byGMO/XServer VPS

WordPress・ブログ運営向け 

個人ブログや小規模な企業サイトであれば、1〜2GBのメモリで十分です。月間1万PV程度までなら1GBプランでも問題なく運用できます。

この用途でコストを最優先するならシンVPSの大容量メモリ1GBプラン(月額451円)が最安です。画像を多く扱うメディアサイトの場合は、ストレージに余裕のあるスタンダードプランか、100GB SSDが付くConoHa VPSの1GBプラン(月額763円)を検討してください。

月間数十万PV規模に成長してきたら、4GB以上への移行を考えます。表示速度が収益に直結するメディアであれば、XServer VPSの4GBプラン(月額2,035円)でAMD EPYCの処理性能を確保する価値があります。

マインクラフトなどゲームサーバー向け 

ゲームサーバーは同時接続人数に比例してメモリが必要になります。Minecraftの目安は以下のとおりです。

同時接続人数

推奨メモリ

推奨vCPU

月額の目安

1〜4人

2GB

2〜3コア

900〜1,000円

5〜10人

4GB

3〜4コア

1,350〜1,700円

10〜20人

8GB

4〜6コア

2,600〜3,900円

20人以上+MOD多数

16GB以上

6コア以上

5,100円〜

この用途ではConoHa VPSが頭ひとつ抜けています。Minecraft、ARK、Palworld、Rustなどのテンプレートが用意されており、サーバー作成時にゲームを選ぶだけでマルチプレイ環境が立ち上がります。Linuxのコマンド操作を一切せずに始められるため、ゲーム目的でVPSを初めて触る方には最適です。

大人数・MOD多数の本格的なサーバーを運営する場合は、CPU性能が効いてきます。XServer VPSのゲーム向けプランや、コストを抑えたい場合はシンVPSの8GB以上(月額2,620円〜)を選ぶとよいでしょう。

ゲームテンプレートで即マルチプレイ環境が完成

ConoHa VPSでゲームサーバーを立てる

Minecraft / ARK / Palworld / Rust など多数対応

FX自動売買(MT4/MT5)向け 

FX自動売買では、24時間365日止まらないことと、取引サーバーまでのレイテンシが重要です。スペックとしては2〜4GB程度あれば十分で、むしろ稼働の安定性と回線品質を優先すべき用途です。

ABLENET VPSはこの用途向けに設計されており、Windows仮想デスクトッププランならMT4/MT5をそのまま動かせます。Win1プラン(2GB・月額1,587円)から利用でき、最大10日間のお試しに加えて申込月が無料になるため、実際に自分のEAを動かして検証してから本契約できます。

複数のEAを並行稼働させる場合はWin2(3.5GB・月額2,070円)以上を選んでください。

MT4/MT5をそのまま動かせるWindows環境

ABLENET VPSをFX用途で確認する

Win1プラン 1,587円〜 / 最大10日お試し+申込月無料

Windows Server・リモートデスクトップ向け 

Windows環境が必要な場合、選択肢はLinux向けVPSよりかなり限られます。ライセンス料が上乗せされるため、同スペックのLinuxプランより月額1,000円前後高くなるのが一般的です。

サービス

プラン

メモリ

月額料金

ABLENET VPS

Win1

2GB

1,587円(更新後2,208円)

ABLENET VPS

Win2

3.5GB

2,070円(更新後2,865円)

ABLENET VPS

Win3

6GB

3,490円(更新後5,098円)

ABLENET VPS

Win4

10GB

5,325円(更新後7,594円)

事務作業やアプリケーションのリモート実行が目的なら2GBから、複数のアプリを同時に動かすなら4GB以上を見込んでください。なお更新後の価格は初回契約時より高くなるため、長期利用を前提にするなら更新後の金額で予算を組んでおくと安全です。

開発・検証環境向け 

開発用途では「作っては壊す」使い方が中心になるため、課金の柔軟性が最も重要です。

ConoHa VPSは時間課金に対応しており、最低利用期間もありません。数時間だけ立ち上げて検証し、削除すればその分の料金しか発生しないため、検証用途では無駄が出にくい構成です。KAGOYA CLOUD VPSの日額20円プランも同様に短期検証に向いています。

常時稼働の開発サーバーが欲しい場合は、シンVPSの1GBプラン(月額451円)が最もコスパに優れます。

開発環境の構築手順については、サクッとWebアプリ開発環境用に各種ツールのインストール手順まとめ【Ubuntu】サーバー管理でよく使う私的Linuxコマンドまとめにまとめてあります。契約後の初期設定で迷ったら参照してください。

業務システム・法人利用向け 

業務システムでは価格よりも稼働率の保証とサポート体制が判断基準になります。

重視する条件

おすすめVPS

理由

稼働率の契約保証

クラウド VPS byGMO

SLA99.99%、未達時は返金規定あり

災害時の分散

さくらのVPS

石狩・大阪・東京の3リージョン

処理性能と容量

XServer VPS

AMD EPYC+大容量NVMe SSD

クラウド VPS byGMOはSLA99.99%を明示しており、契約上の稼働保証が必要な案件では最有力です。最大15日間の無料お試しがあるため、導入前に十分な検証期間を取れる点も法人利用に適しています。

SLA99.99%・最大15日間の無料検証が可能

クラウド VPS byGMOを法人用途で検討する

初期費用0円 / 転送量課金なし / 稼働率未達時は返金規定あり

VPSの料金で失敗しないための5つのチェックポイント 

比較表の月額料金だけで決めると、契約後に「思っていたより高い」「想定した使い方ができない」となりがちです。申し込み前に必ず確認すべき5点を挙げます。

1. 最安価格の前提条件を確認する 

比較表に載っている「月額451円から」といった価格は、ほぼ例外なく最も条件の厳しいケースです。

サービス

最安価格の前提

1ヶ月契約にした場合

シンVPS(1GB)

36ヶ月契約

451円 → 750円

XServer VPS(4GB)

36ヶ月契約

2,035円 → 2,640円

ConoHa VPS(2GB)

割引きっぷ36ヶ月

944円 → 2,033円(時間課金上限)

36ヶ月契約は一括前払いが基本です。3年分をまとめて支払う覚悟があるかどうかを先に決めてください。判断がつかない場合は、まず短期契約や時間課金で始めて、継続すると決めてから長期契約へ切り替えるのが安全です。

2. 表示料金に含まれないコストを把握する 

VPSの月額料金には、実運用で必要になる機能がすべて含まれているわけではありません。

項目

基本料金に含まれるか

追加費用の目安

サーバー本体

含まれる

プラン料金

初期費用

多くは無料(ABLENET L0は1,130円)

0〜3,000円

自動バックアップ

多くは有料オプション

月額300〜1,000円

追加ストレージ

有料

月額500〜3,000円

追加IPアドレス

有料

月額数百円〜

24時間365日サポート

プランや契約による

月額1,000〜5,000円

SSL証明書

無料証明書の利用は可能

有料版は年額1,000〜10,000円

特にバックアップは後回しにされがちですが、実質的に必須です。有料オプションを使わない場合は自前でバックアップの仕組みを用意する必要があり、その手間も含めてコストと考えてください。

3. 転送量と回線速度の条件を見る 

「転送量無制限」を掲げていても、実際の回線帯域はサービスごとに差があります。動画や大きな画像を配信する予定があるなら、転送量の扱いと帯域は必ず確認してください。

サービス

転送量

備考

シンVPS

無制限

全プラン共通

XServer VPS

無制限

全プラン共通

ConoHa VPS

無制限

全プラン共通

クラウド VPS byGMO

課金なし

定額プラン

さくらのVPS

無制限

リージョンにより構成が異なる

4. プラン変更(スケールアップ/ダウン)の可否 

アクセスが増えたとき、あるいは想定より小さくて済んだとき、プランを変えられるかどうかで長期的なコストが変わります。

多くのサービスで上位プランへの変更は可能ですが、下位プランへの変更(ダウングレード)に対応しているかは各社で異なります。また、ストレージ容量が減る方向の変更は、データの都合上できないことが一般的です。将来的な増減の見込みが不透明なら、最初は小さめのプランから始めるのが安全です。

5. 無料お試し期間の有無 

契約前に実機で確認できるかどうかは、思っている以上に重要です。

サービス

無料お試し

条件

さくらのVPS

2週間

クレジットカード払い選択時

クラウド VPS byGMO

最大15日間

プランにより異なる

ABLENET VPS

最大10日間

申込月の料金も無料

ConoHa VPS

なし

時間課金のため少額から試せる

シンVPS

なし

最低利用期間3ヶ月

XServer VPS

なし

無料VPSは新規受付停止中

お試し期間がないサービスでも、ConoHa VPSのように時間課金があれば数十円程度で実際の動作を確認できます。「無料期間がない=試せない」ではないという点は覚えておくとよいでしょう。

VPSとは?レンタルサーバー・クラウドとの違い 

ここまで読んで「そもそもVPSと他のサーバーは何が違うのか」が曖昧な方向けに、基本を整理しておきます。

VPS(Virtual Private Server/仮想専用サーバー)は、1台の物理サーバーを仮想化技術で分割し、その一区画を専用サーバーのように使えるサービスです。OSレベルの管理権限(root権限)が与えられるため、自由にソフトウェアをインストールし、設定を変更できます。

VPSと共用レンタルサーバーの違い 

比較項目

VPS

共用レンタルサーバー

root権限

あり

なし

ソフトのインストール

自由

提供されたものだけ

他ユーザーの影響

受けにくい

受けやすい

必要な知識

Linuxの基本操作

ほぼ不要

料金

月額450円〜

月額500円〜

セキュリティ管理

自己責任

事業者が実施

向いている用途

独自アプリ、ゲーム、開発

WordPressサイト運営

最大の違いはroot権限の有無です。共用レンタルサーバーでは事業者が用意した環境しか使えませんが、VPSでは好きな言語やミドルウェアを導入できます。その代わり、OSのアップデートやセキュリティ対策も自分の責任になります。

WordPressでブログを書くだけなら共用レンタルサーバーで十分です。自作のアプリケーションを動かす、ゲームサーバーを立てる、特定のミドルウェアが必要といった場合にVPSを選ぶ価値が出ます。

VPSとクラウド(AWS・GCP)の違い 

比較項目

VPS

クラウド(AWS等)

料金の予測

しやすい(定額中心)

しにくい(従量課金)

スケーラビリティ

限定的

非常に高い

構成の自由度

サーバー単位

ネットワークから設計可能

学習コスト

低い

高い

小規模での費用

安い

割高になりやすい

クラウドは負荷に応じて自動でリソースを増減させたり、複数のマネージドサービスを組み合わせたりできる一方、料金が使った分だけ変動するため予算が読みにくいという難点があります。

個人開発や小〜中規模のサービスであれば、定額で予算が確定するVPSのほうが運用しやすいケースがほとんどです。トラフィックが急増しても請求額が跳ね上がる心配がない、というのは想像以上に精神的な負担が軽くなります。

VPSと専用サーバーの違い 

専用サーバーは物理サーバーを丸ごと1台借りる形式で、性能は最も高くなりますが、月額数万円からと費用も跳ね上がります。VPSは仮想化により1台を分割することで、専用サーバーに近い自由度を10分の1以下のコストで実現したものだと考えるとわかりやすいでしょう。

VPSのメリット・デメリット 

VPSのメリット 

  • root権限で自由に環境を構築できる — 言語、データベース、ミドルウェアを制限なく選べます
  • 専用サーバーより大幅に安い — 月額450円から本格的なサーバー環境が持てます
  • 他ユーザーの影響を受けにくい — リソースが区画ごとに割り当てられるため、共用サーバーのような「隣の住人の影響で重くなる」現象が起きにくくなります
  • 料金が定額で予算を立てやすい — クラウドの従量課金と違い、月額が確定します
  • プラン変更で拡張できる — アクセス増加に合わせて上位プランへ移行できます

VPSのデメリット 

  • サーバー管理の知識が必要 — OSのインストール、SSHの設定、ファイアウォールの構成などを自分で行います
  • セキュリティ対策が自己責任 — 脆弱性対応やアップデートを怠ると不正アクセスの標的になります
  • 障害対応も自分で行う — サービスが落ちたときに原因を切り分けるのは利用者側の役割です
  • 物理的な拡張には限界がある — クラウドのような無制限のスケールアウトはできません

デメリットの多くは「知識が必要」という点に集約されます。逆に言えば、一度基本を押さえてしまえば、コストパフォーマンスで他の選択肢を大きく上回るのがVPSです。

VPSの契約から使い始めるまでの流れ 

初めてVPSを契約する方向けに、実際の手順を4ステップで説明します。

STEP1:プランを選んで申し込む 

用途に合ったメモリ容量を決め、契約期間を選んで申し込みます。迷ったら1〜2GBの最小構成から始めてください。後から上位プランへ変更できるサービスがほとんどですし、最初から大きなプランを長期契約して使いきれないほうが損失は大きくなります。

支払い方法はクレジットカードが基本ですが、銀行振込やコンビニ払いに対応しているサービスもあります。さくらのVPSの2週間無料お試しのように、クレジットカード払いが条件になっている特典もあるため、特典を使いたい場合は事前に確認してください。

STEP2:OSをインストールする 

申し込み後、コントロールパネルからOSを選んでインストールします。特別な理由がなければUbuntu ServerのLTS版を選ぶのが無難です。情報量が多く、トラブル時に解決策を見つけやすいためです。

ConoHa VPSやXServer VPSでは、OSだけでなく「WordPress」「Minecraft」「Docker」といったアプリケーションイメージを選べます。これを使えばSTEP4までの作業がまとめて完了します。

STEP3:初期セキュリティ設定を行う 

ここを飛ばすと危険です。VPSはグローバルIPアドレスが割り当てられ、インターネットに直接公開された状態になります。設置直後から自動化された攻撃の対象になると考えてください。

最低限、以下は実施してください。

  • rootでのSSHログインを禁止する
  • パスワード認証を無効化し、公開鍵認証に切り替える
  • SSHのポート番号を標準の22から変更する
  • ファイアウォールで必要なポートだけを開放する
  • OSとインストール済みパッケージを最新に更新する

具体的な設定手順は安全に自宅サーバーを外部に公開して本番運用する方法のまとめで解説しています。自宅サーバー向けの記事ですが、外部公開時に必要な対策はVPSでもほぼ共通です。

STEP4:用途に応じたソフトウェアを導入する 

セキュリティ設定が済んだら、目的に応じた環境を構築します。WebサーバーならNginxやApache、アプリケーションならNode.jsやPython、データベースならPostgreSQLやMySQLといった構成になります。

このあたりの導入手順はサクッとWebアプリ開発環境用に各種ツールのインストール手順まとめにまとめてあります。また、1台のサーバーで複数のアプリケーションを動かしたい場合は複数のNext.js製アプリをポート番号を分けて同じサーバーで運用する方法の解説も参考になるはずです。

VPSに関するよくある質問 

無料で使えるVPSはある? 

継続的に無料で使える国内VPSは、2026年9月時点では実質的に存在しません。XServer VPSが提供していた「無料VPS」(2GB/4GBプラン)は新規受付が停止されています。

「無料」に近い形で試したいのであれば、以下の選択肢が現実的です。

  • さくらのVPSの2週間無料お試し(クレジットカード払い時)
  • クラウド VPS byGMOの最大15日間無料お試し
  • ABLENET VPSの最大10日間お試し+申込月の料金無料
  • ConoHa VPSやKAGOYA CLOUD VPSの時間・日額課金で数十円だけ使う

VPSと共用レンタルサーバー、初心者はどちらを選ぶべき? 

WordPressでサイトを運営するだけなら共用レンタルサーバーをおすすめします。セキュリティ対策やサーバー管理を事業者に任せられるため、コンテンツ制作に集中できます。

一方、以下に当てはまるならVPSを選んでください。

  • 自作のアプリケーションを動かしたい
  • ゲームサーバーを立てたい
  • 特定の言語やミドルウェアが必要
  • サーバー管理を学びたい

「勉強のために触ってみたい」という動機も十分な理由になります。その場合はConoHa VPSの時間課金やKAGOYA CLOUD VPSの日額課金で、数百円の出費から始められます。

海外のVPSは使わないほうがいい? 

用途によります。海外VPSは同スペックで国内より安い場合がありますが、日本からのアクセスではレイテンシ(応答遅延)が大きくなるため、日本のユーザー向けサービスには不向きです。

また、サポートが英語のみ、日本の法令に基づく対応が期待しにくい、決済トラブル時の解決が難しいといった点もあります。日本向けのサービスを運営するなら国内VPSを選ぶのが基本です。

VPSは途中でプラン変更できる? 

多くのサービスで上位プランへの変更(スケールアップ)に対応しています。ただし、下位プランへの変更に対応しているかは各社で異なります

ストレージ容量が減る方向の変更は、データの整合性の都合上できないことが一般的です。将来的な規模が読めない場合は、小さいプランから始めて必要になったら上げていくのが安全な進め方です。

VPSの契約にはどのくらいの知識が必要? 

最低限、以下が理解できていれば運用を始められます。

  • SSHでサーバーに接続する方法
  • Linuxの基本コマンド(cd、ls、cp、mv、vim等)
  • ファイルの権限(パーミッション)の考え方
  • ファイアウォールとポートの基礎

ただし、ConoHa VPSやXServer VPSのアプリケーションテンプレートを使えば、ほぼコマンドを打たずにゲームサーバーやWordPress環境を立ち上げられます。まずテンプレートで動かしてみて、必要になったら少しずつ覚えていくという順序でも問題ありません。

支払い方法は何が使える? 

主要な国内VPSはいずれもクレジットカードに対応しています。加えて、銀行振込、コンビニ払い、各種決済サービスに対応しているケースもありますが、特典や無料お試しの適用条件がクレジットカード払いに限定されている場合がある点には注意してください。

サーバーが落ちたときは誰が対応する? 

ハードウェアやネットワークの障害は事業者側、OS内部で起きた問題は利用者側が対応します。アプリケーションの不具合やミドルウェアの設定ミスは、サポートの範囲外になるのが一般的です。

業務で使う場合は、SLA(稼働率保証)のあるサービスを選ぶと安心です。クラウド VPS byGMOのSLA99.99%や、さくらのVPSの4GB以上のプランが該当します。

まとめ:2026年9月時点でVPSを選ぶなら 

最後に、この記事の内容を整理します。

2026年の国内VPS市場では、XServer VPSの2GBプラン新規受付停止(7月14日)と、全プランの料金改定(9月1日)という2つの大きな変化がありました。この結果、エントリー層で最もコストパフォーマンスに優れる選択肢はシンVPSとConoHa VPSへ移っています。

あなたの状況

選ぶべきVPS

月額

とにかく安く長期運用したい

シンVPS

451円〜

初心者・ゲームサーバー用途

ConoHa VPS

763円〜

性能を最優先したい

XServer VPS

2,035円〜

契約前にじっくり試したい

さくらのVPS

643円〜

法人・稼働保証が必要

クラウド VPS byGMO

858円〜

FX自動売買・Windows環境

ABLENET VPS

554円〜

VPS選びで本当に重要なのは、月額料金の数十円の差ではなく、自分の用途に対して過不足のないスペックを、無理のない契約条件で確保することです。迷ったら小さいプランから始めてください。足りなくなったら上げればよいだけですが、3年契約で使いきれない大きなプランを抱えるほうがはるかに損失は大きくなります。

1GB 月額451円から・2026年9月時点の最安クラス

シンVPSで始める

初期費用0円 / 転送量無制限 / 全プランNVMe SSD

最低利用期間なし・時間課金で気軽に試せる

ConoHa VPSで始める

初期費用0円 / ゲーム・WordPressテンプレート多数

VPSを契約したあとの初期設定やアプリケーションの構築で迷ったら、当サイトの以下の記事も参考にしてください。実際に筆者が運用しているサーバーでの手順をまとめています。

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