どうも、@ryusei__46です。
この記事では、X(旧Twitter)スペースの録音アーカイブを音声ファイルとして、誰でもPCやスマホにダウンロードできる方法を紹介します。
昨年2022年6月までは、Xスペースの録音アーカイブは1ヶ月で削除される仕様となっていましたが、それ以降仕様が変更になり、期間無制限で保存されるようになったため、ホストの方が公開を続ける限り、半永久的にリスニング再生ができるようになりました。
しかしながら、録音アーカイブをずっと公開してくれる保証もないので、有益なスペースアーカイブをオフラインに保存して取っておきたいという方も多いと思います。
何分私もその一人です。なので、最近Xスペースの録音アーカイブを音声ファイルとして、簡単にダウンロードするWebツールを作りました。
今回はその紹介が一般向けとしてメインです。後半では、プログラマの方向けにPythonを使ってコマンド一発でXスペースアーカイブをダウンロードする方法を説明します。
Twitter Space Downloaderでダウンロード
まずダウンロードしたいXスペースへのダイレクトリンクを取得します。
上記のサイトにアクセスすると、上部にスペースリンクの入力欄があるので、入力して右の「実行」ボタンを押します。
そうすると、「ダウンロード履歴」に項目が追加され、サーバー側でダウンロード処理キューに入るので、順番にダンロード処理が実行されます。
サイトが混み合っている場合には、ダウンロード処理が実行されるまで時間がかかることがあります。このサイトが好評の場合には、サーバーの負荷も考えながら、リソースの配分を増やして、処理速度向上も考えています。
サーバー側でダウンロード処理が完了すると、それぞれの項目の「ステータス」が「処理完了」に変わり、右のダウンロードボタンがクリックできるようになります。
本サイトは、ブラウザークッキーを使用して、ダウンロード履歴を保存しているため、処理を待っている間にページを閉じたり、離脱してもリセットされることはありません。しかし、ダウンロード処理が完了してから、24時間経過するとサーバーから、データが削除されるため、履歴はリセットされます。
以上でXスペースのダウンロードができます。ファイル形式は、「m4a」になります。
ここからは、Pythonのライブラリーを使って、コマンドラインから、Xスペースをダウンロードする方法を説明します。
Pythonライブラリーの「twspace-dl」を使ってXスペースをダウンロードする
説明すると言っても非常に簡単なので、サラッと紹介します。
使用するライブラリーは、「twspace-dl」というものです。今回私が制作したWebツールでもバックエンドではこちらのライブラリーを使用しています。
こちらのライブラリーは、Windows/Linux/Macに対応しているので、個々の環境に合わせて使用することができます。私はWindowsなのです。環境は、「Python v 3.10」です。
pip install twspace-dl
上記のコマンドで、「twspace-dl」をインストールします。
インストールが終わったら、「ffmpeg」というオープンソースのメディア編集ツールも必要になるので、下記公式サイトからダウンロードして、インストールしておいてください。
インストールが終わったら、環境変数にインストールした「ffmpeg.exe」までのパスを追加して、コマンドラインから「ffmpeg -L」で、バージョン情報が表示されることを確認しておきます。
twspace_dl -i 'space_url' -o 'output_path'
あとは、上記コマンドでXスペースを「m4a」形式の音声ファイルでダウンロードできます。「-o」オプションは、出力パスを指定したい場合に設定してください。「-o」オプションが省略されている場合には、コマンドを実行しているカレントディレクトリーに出力されます。
おまけ:スペースアーカイブの文字お越しをしたい場合
PCスペックが必要にはなりますが、Pythonを使って無料で高精度な文字お越しをする方法を解説しています。
また、現在開発中ですが、動画や音声をアップロードするだけで各種フォーマットに対応したテキストデータをダウンロードできるサービスもあります。
細かい使い方は後日記事を書きたいと思います。気になる方はブックマークだけしていただければ嬉しいです。