どうも、@ryusei__46です。
この記事では、Windowsのオープンソフトスクリーンリーダー「NVDA」の、弱視者向けおすすめアドオンをご紹介します。
NVDAは元々全盲者向けに開発されているソフトなので、弱視者が使うには少し煩わしい機能などが多々あると感じました。
私は弱視ですので、参考までに普段使用しているNVDAのアドオンを紹介します。また、おまけで無料で利用できる高品質な音声エンジンも教えます。
この記事は、良いものが見つかり次第順次追記していく予定です。また、読者の方で何か良いものを知っている方がいましたら、コメント欄で教えてください。
アドオン「NoBeepsSpeechMode」
このアドオンは、「NVDAキー(無変換)」+「S」を押したとき、通常は「ビープ音での音声フィードバック」⇒「音声読み上げの停止」⇒「音声読み上げ開始」という動作になりますが、「ビープ音での音声フィードバック」は正直使ったことはなく、音声を停止させるまで2度ショートカットを押さなければならずわずらわしさを感じていました。
このアドオンをインストールすると、「ビープ音での音声フィードバック」が削除され、一回のショートカットキーの押下で、音声読み上げの停止と開始が切り替えられるようになります。
このアドオンは、インストールするだけで有効になります。
アドオン「Focus Highlight」
このアドオンは、マウスポインターでフォーカスされたナビゲーターオブジェクトに対して、視覚的に視認できるように枠線で囲って表示してくれます。NVDA標準の機能としても「ビジョン」を有効にすることで、同様の機能が使用できるのですが、枠線の色が変更できないので、自分にとって見やすい色に変更することができ
上記は私のブログの記事で試していますが、文字にマウスポインターが触れると、薄い緑の枠で囲われて表示されるようになります。この枠線の色は、アドオンの設定で自由に変えられます。
これがかなり重宝していて、今あたっているポインターがどこまでの範囲でフォーカスしているのかが分かるので、テキストリンクの多い段落や段落のの中でHTMLタグが入れ込まれていたりしても、今あたっているフォーカス範囲を囲って表示してくれるので、次にマウスでフォーカスさせる位置が明確になります。
設定は、「NVDAの設定」画面で、左の「カテゴリー」内にある「フォーカスハイライト」を選択します。ブラウザーで使用する「フォーカスモード」と「ブラウジングオード」、Windows上で使用される「ナビゲーターオブジェクト」のそれぞれの状態での、枠線の色・太さ・形状を設定できます。
色は16進数のカラーコードを入力する必要があるので、下記のサイトなどで好きな色を選択して、コードをコピペしてください。
●アドオンの有効・無効の切り替え
Focus Highlightアドオンの有効・無効の切り替えは、「NVDAキー(無変換)」+「Altキー」+「P」でできます。
NVDA SpeechDic Creator
これはNVDAのアドオンとして提供されているものではありませんが、NVDAの読み上げ辞書を手軽に作成・編集・共有ができるツールとなります。
このツールはVB Scriptで開発されており、非常に軽量です。VB Scriptの特性上ユーザーインターフェイスは、シンプルなメッセージボックス風のウィンドウで、ステップバイステップで操作が可能になっているため、誰でも簡単に使用することができます。
NVDAには最初から辞書を作成・編集するための機能が備わっていますが、辞書のデータのインポートとエクスポートには対応していません。これでは何かと環境移行の際や他のユーザーに辞書データを共有したい場合に不便です。
そんな時にこのツールを使用します。詳しい使用方法はツールに同梱されているreadmeファイルで丁寧に説明されていますので、そちらを参照してください。
おまけ:有料音声エンジン「KC-Talker」
こちらは、高品質な有料音声合成エンジンが提供している「HOYA」製の「Voice Text」を組み込んだ、音声エンジン追加アドオンとなります。HOYA製の音声エンジンは、以前スクリーンリーダーで「PC-Talker(高知市システム開発)」を使っていた時に使っていました。品質は紛れもなく最高クラスで、全く不満がないほどの品質でした。
ただ、アドオンの価格は2万円弱なので、余裕のある方は購入を検討ください。